屋久島は洋上のアルプスとたとえられるように高い山々、深い森、清らかな水、黒潮の海をもつ世界的にまれな自然豊かな島です。 1993年(平成5年)12月に屋久島は日本で最初の世界自然遺産に登録に登録されました。
屋久島は大隈諸島の一つで、九州最南端の佐多岬から南に70kmに浮かぶほぼ円形に近い島です。東海上には種子島、西海上には今な お噴煙をあげる火山島口永良部島が遠望できます。周囲132km、総面積502平方kmで日本では佐渡島、奄美大島、淡路島、天草 下島に次いで5番目に大きな島です。
島の周囲は黒潮の暖流が流れていることと、高い山を有しているため、雨量は山間部で年間800mmから10000mm、山麗で4000mm以上となります。2日に一度は雨の降るまさしく雨の島です。冬期の山間部は冬型の気圧配置を受ける事があり、降雪を見る事もあります。風が非常に強いのも特徴で、秋の初めには台風が屋久島近海を通過する事が多く自然の猛威をふるっています。
海岸部(メヒルギ)
熱帯地方の海水の入る河口に分布し河口の潮間帯の泥地にマング ローブをつくる。屋久島はマングローブの北限域で屋久島にはメヒルギのみが自生している。
照葉樹林帯
降雨の多い亜熱帯から暖温帯にかけて発達する常緑広葉樹が優先する森林で、人の生活の影響を強く受け日本では急激に減少している。
屋久杉林帯
標高500mから1500mあたりを指し天然杉を主にツガ、モミなど針葉樹、ヤマグルマ、ヒメシャラ、ミヤコダラなどの広葉樹が 混生して特有の大森林をつくる。
山頂部
標高1500mから1935mまで、そのうち1700mあたりまで背の低い樹木に被われ、それ以高は草原状にヤクザサが一面を被っている。6月~7月頃に屋久島石楠花が咲き、貴重な高山植物も確認することができる。
スノーケリング ダイビング
魚の種類日本一!ほとんど手付かずの海で、珊瑚も豊富、ローニンアジなどの大型回遊魚がよく回ってくる黒潮の海。フィッシュウォッチングに最適で運が良ければとんでもない魚に逢うことも・・・・・・・・?
フィッシング
小物から大物までいろいろな釣りが楽しめます。今流行の、ソルトウォータールアーフィッシングも楽しめます。
ホタル
5月から7月頃まで夜空をホタルが飛び、露天風呂に入りながらホタルウォッチングを楽しめます。
海亀産卵
屋久島は日本一の海亀産卵地で、5月から7月にかけて夜8時頃から明け方までにアカウミガメ、アオウミガメが産卵にやってきます。7月から8月頃は子亀が孵化し、海に向かって歩き出します。運が良ければ感動の瞬間に立ち会うことも・・・・・・・
8月・9月頃、産卵のため海へ向かうアカテガ二が、車道を歩いています。満月の夜には浜辺や河口で産卵を観察できます。
山間部、山岳部の気温はふもとの気温とは下記のように変化いたしますので服装、装備など十分にご注意下さい
※宮之浦岳(標高1936m÷100m)×0.6度=約12度を町中の気温よりマイナス
※縄文杉(標高1300m÷100m)×0.6度=約8度を町中の気温よりマイナス
1月と2月は、宮之浦岳などの山岳は雪に覆われ、 登山は上級者以外を寄せ付けません。
縄文杉へは、登山口までに至る林道が雪で覆われると通行止めになってしまうこともありまり、島への来島者数が最も少ないシーズンです。
安心してお楽しみ頂けるようになるのは3月~11月の間になりますので、もし登山を目的としてのご来島をご検討中でしたら、ぜひこの期間でお考えになってみて下さい。
1月 平均気温12.3℃ 最高気温15.4℃ 最低気温9.0℃ 山岳月間降水量500mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が-3℃程度に、縄文杉では最低気温が1℃程度になり、風などにより体感温度はさらに低くなります。
2月平均気温14.4℃ 最高気温17.1℃ 最低気温11.5℃ 山岳月間降水量395mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が-0.5℃程度に、縄文杉では最低気温が3.5℃程度になり、風などにより体感温度はさらに低くなります。
3月は、冬と春が交互に訪れる月です。
特に上旬中旬までは、宮之浦岳や縄文杉も雪に覆われていることが多い為、雪山登山の経験および装備が必要です。この時期も積雪による林道の通行止めが度々発生します。島への観光客は、卒業旅行などで夏場に近いほど賑わいを見せます。
平均気温14.5℃ 最高気温17.5℃ 最低気温11.6℃ 山岳月間降水量375mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が-0.4℃程度に、縄文杉では最低気温が3.6℃程度になります。
4月は、山岳部は新緑が芽吹き、ダイビングやリバーカヌー、シーカヤック等は、装備さえきちんと整えればOKです。 島への観光客は、少ないシーズンです。
平均気温20.2℃ 最高気温23.7℃ 最低気温17.1℃ 山岳月間降水量538mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が5.1℃程度に、縄文杉では最低気温が9.1℃程度になります 。
5月は、屋久島全体が輝くシーズンです。
山岳部は新緑が芽吹き、ヤクシマシャクナゲを見ながら登山をされる登山客が訪れます。年により見頃時期が変わりますが5月下旬頃から6月初旬にかけて見頃を迎えます。海や川では、ダイビング・カヌー・カヤックはもちろん、スノーケリングも楽しめる水温になっています。沿岸ではアカウミガメの産卵シーズンを迎え、ふもとの河川や田園では蛍が飛び交う様子が見られます。島への観光客は、夏休みの次に多くなります。
平均気温22.8℃ 最高気温25.6℃ 最低気温20.2℃ 山岳月間降水量780mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が8.2℃程度に、縄文杉では最低気温が12.2℃程度になります 。
6月は、雨の多い屋久島の本領発揮、堂々たる雨が島を覆います。
6月雨の降り方は、スコールのような大雨です。 山、海、川は5月に引き続き楽しめます。沿岸部ではアカウミガメの産卵も続きます。島への観光客は、梅雨入りで少なくなります。
平均気温24.3℃ 最高気温27.3℃ 最低気温21.6℃ 山岳月間降水量1024mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が9.6℃程度に、縄文杉では最低気温が13.6℃程度になります 。
7月は、 梅雨が終わると一気に夏が訪れます。
山、海、川とも様々な遊びが楽しめます。 沿岸部ではアカウミガメに続いてアオウミガメも産卵を迎えます。 島への観光客は夏休みで大変多くなります。台風が訪れはじめます。
平均気温27.0℃ 最高気温30.8℃ 最低気温23.6℃ 山岳月間降水量675mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が11.6℃程度に、縄文杉では最低気温が15.6℃程度になります 。
8月は、 夏休み、お盆の帰省を迎えて、1年で一番島が賑わうシーズンです。
山、海、川とも様々な遊びが楽しめます 沿岸部ではアオウミガメも産卵が続き、先に産卵の終わった アカウミガメの孵化が始まります。台風がいくつか通過します。
平均気温28.0℃ 最高気温32.2℃ 最低気温24.2℃ 山岳月間降水量877mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が12.2℃程度に、縄文杉では最低気温が16.2℃程度になります 。
9月には、島に静けさが戻りはじめます。
引き続き、山、海、川とも様々な遊びが楽しめます。また、台風がいくつか通過します。
平均気温26.4℃ 最高気温29.6℃ 最低気温23.6℃ 山岳月間降水量730mm
【ご参考】宮之浦岳では最低気温が11.6℃程度に、縄文杉では最低気温が15.6℃程度になります 。
10月は、島に静けさが戻りはじめます。
引き続き、山、海、川とも様々な遊びが楽しめます。
平均気温23.3℃ 最高気温26.0℃ 最低気温20.6℃ 山岳月間降水量745mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が8.℃6程度に、縄文杉では最低気温が12.6℃程度になります 。
11月は、 山は晩秋を迎え、苔の緑と様々な植物の紅葉が美しい姿を見せます。
宮之浦岳に登れるのは11月頃で終わりを迎え、後は冬山シーズンとなります。リバーカヌー、シーカヤック等水遊びにはむきません。
平均気温18.7℃ 最高気温21.6℃ 最低気温15.6℃ 山岳月間降水量469mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が3.6℃程度に、縄文杉では最低気温が7.6℃程度になります。
12月は、 宮之浦岳登山などの奥岳登山は積雪の為、上級者以外を寄せ付けません。
縄文杉へは、登山口までに至る林道が雪で覆われると通行止めになってしまうこともあります。島への観光客は年間で少ない時期を迎えます 。安心してお楽しみ頂けるようになるのは3月~11月の間になりますので、もし登山を目的としてのご来島をご検討中でしたら、ぜひこの期間でお考えになってみて下さい。
平均気温15.0 最高気温17.7 最低気温12.2 山岳月間降水量344mm
【ご参考】 宮之浦岳では最低気温が0.2℃程度に、縄文杉では最低気温が4.2℃程度になり、風などにより体感温度はさらに低くなります。
梅雨入り 年により前後しますが5月下旬頃
梅雨明け 年により前後しますが7月中旬頃