泊り縄文杉のお問い合わせを多数いただいておりますが、確かに泊りで縄文杉に逢うことができれば一日に歩く距離、時間も短く心ゆくまで縄文杉に逢うことが出来る利点があります。
高塚小屋を含め屋久島の山小屋は本来避難小屋として利用が目的であり、縦走登山をする方のための無人の山小屋でした。
そこに泊りを目的として縄文杉を見に来る方々が増えるとすぐに定員を超え周辺でのキャンプが多くなってしまいます。
長時間、縄文杉近辺に滞在することは避難小屋周辺の人為的な侵食やトイレ問題によりすぐ近くに生きている縄文杉や近辺の環境に悪影響が及ぶのではと考えています。
これ以上、縄文杉周辺に泊まりでの登山者が増えると避難小屋周辺の開発を進ませる傾向が強くなり、景観も変わってしまいます。
現時点では屋久島ネイチャー企画フィールドとしては日帰り縄文杉登山を選ぶことで、縄文杉近辺の長時間滞在による侵食を防ぎ、整備された木道を歩くことによって最小限のダメージで森を守りながら縄文杉に逢うことを考えています。
日帰り登山は体力的に辛い方もいらっしゃると思いますが『本当の意味でいつまでも縄文杉を守り続けたい』というお気持ちで頑張って登山していただきたいと思います。
お客様には体力的なご負担をおかけしてしまいますが、どうぞご理解の程よろしくお願いいたします。